山菜歳時記
「かたくり」って・・山野草の?(3月下旬)

 そう、そのかたくりです。でも新井ではちょっと山に入ると、日当たりの良い斜面や林の中で見ることができ、採取や処理が比較的楽なので、わりと食べられる山菜です。
 山野草愛好家の方ならご存知のとおり、かたくりは球根の植物(昔、その球根から「かたくり粉」を作りました)ですが、種でよく繁殖し、辺り一面かたくりのお花畑なんていう風景にでくわすこともしばしばあります。
 ただしかたくりの花は長く咲き続けません。日の当たる暖かい日には一斉に開花してしまうので、もしご覧になりたい方は確認してからお出かけくださいね。


 さて、いよいよ採取の方法ですが、かたくりも他の山菜と同様に、大きく伸びきってしまってからでは堅くなって、おいしさが半減してしまいます。
 目安としては土から芽が顔を出した頃から、花茎が伸びでてくる前までのものを収穫します。葉が開いて緑色になったものや、花が咲いてしまったものは不向きです。

◆この程度のものがベスト!
茎の白い部分は土に隠れていた部分で、その先に球根があります。葉をそっと押さえて上に引き抜くようにしてやると上手く取れます。

◆調理の前に、伸びたつぼみは取っておきます。

 適期に採取したかたくりは、やわらかく、甘みも抜群!それではお料理にとりかかりましょう。(かたくりの酢味噌あえ/写真と作り方)


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