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妙高村寺尾にある薬師寺で昭和四十年頃まで尼さんが住んでいた。
5月8日、9日は、年に1度のお祭り。大きな旗を立て原通、上郷、大鹿、関山の人達でにぎわった。
初嫁さんは、お姑さんと絵羽織を着てお参りにいった。
境内には沢山の屋台店がならび夜遅くまでにぎわった。
210段の石段をのぼると薬師様があり、大人も子供もおそなえした赤飯を少しづつ分けてもらった。
境内では、親指大の丸めた紅白の米だんごがまかれ、それを拾って食べると風邪よけ、まむしよけになると言われた。
乾いただんごは、小さな袋に入れ、衣服に縫いつけて厄よけのお守りにして身につけた。(「南部の味と暮し」より) |
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