家の北側に残った雪も、ザラザラとしたつぶになって、残り少なくなったその固まりももう数日ここに留まっていれるでしょうか・・待ちに待った春が訪れました。
ふと見渡すと、去年の枯れ草の中からつんつんと黄緑色の草の芽が突き出しています。雪国に色が戻ってきました。近くには、雪におしつぶされた頭をもちあげるようにしてふきのとうも顔をだしています。
山菜といってもふきは、庭の隅の半日陰のようなところでもよく育ちます。春まっさきに出るのはふきのとう(ふきの花のつぼみ)で、4月下旬になると、このかわいらしいふきのとうも40cm位の高さにまで成長して、たんぽぽの花のように、ふわふわの毛をつけた種がそこら中に飛んでいって繁殖します。
春一番の香りを運んでくるふきのとう。まずは早春の味覚、ふき味噌を試してみましょう。(ふき味噌/写真と作り方)
「やぶかんぞう」って知っていますか?もちろん植物の名前です。ユリ科の植物で7月頃オレンジ色の花が咲きます。新井では「あましょうぶ」ともいって、田んぼの土手などに比較的まとまって生えています。
ふきのとうと同様に、春出てきたばかりの若芽を摘んでさっと塩ゆでして、酢味噌あえがおすすめです。(やぶかんぞうの酢味噌あえ/写真と作り方)
【雑学『やぶかんぞう』】新井ではよく見かける「やぶかんぞう」に似たものに「のかんぞう」があります。2者はとてもよく似ていますが、花を見ると八重咲きの「やぶかんぞう」に比べて花弁の少ない一重咲きなのが特徴です(花期は7月)。新井では確認されていない「のかんぞう」、もし見つけたら大切にね。 |